選挙情勢記事の見出しで言えば、調査数字で0~5P差が「接戦」▽5~10P差「一歩リード」▽10~20P差まで開くと「先行」が相場観となる。想定外の逆転劇が起こらない限り、小池氏の優位は揺るがない。
拙稿は締め切りの都合で七夕投開票日前の4日に書いている。根拠にしているのは各メディア世論調査のデータと選挙アナリストから得た予測だけ。
選挙は何が起きるか分からない。開けてビックリ!もし間違っていたらご免なさいと謝るしかない。
ただ筆者の予感では、午後8時の投票終了と同時に「当確」を打ってくるメディアがありそうだ。ほぼ間違いなくNHKだろう。選挙報道は「2番目ではダメ」らしく、早打ち競争に精を出す。
小池勝ち・蓮舫負けの前提に立って論を進める。勝因は二つ、一つは、有権者が「変更」を望まなかったことだ。当たり前過ぎるが、可もなし、不可もなしの首長は変える理由にならない。
スキャンダル発覚や悪政を敷かない限り、現職首長が強いゆえんである。過去、都知事選は現職が負けたためしがない。
翻って、蓮舫氏の敗因は「風呂敷」を広げ過ぎたことだ。立候補の会見で「反自民・非小池」を掲げた。
国政選挙の補選では有効だったキャッチコピーも都知事選では通用しない。都知事選は知名度の高い人による「人気投票」の色合いが強い。政党色を打ち出すと、無党派層が鼻白む。
読売新聞・日テレの中盤情勢によると、無党派層の支持は小池3割、石丸伸二2割、蓮舫1割だ。今、蓮舫氏は「2位ではだめなのでしょうか」とつぶやいているかもしれない。
前安芸高田市長、石丸氏がプチ・ブームを起こした。NHK選挙班が4日に行った票読み会議で、小池氏258万票、石丸氏158万票、蓮舫氏114万という数字が出たとされる。
囁かれていた2位と3位の予想が入れ替わる可能性が現実味を帯びた瞬間だった。
以前から、石丸氏の歯に衣着せぬ発言がネットで注目されていた。1日に10カ所以上の街頭演説をこなし、小池氏とは真逆の戦術で現状を変えそうな期待感が集まった。
投票率が上がった場合(55%超)は上がった分ほとんどが石丸氏に流れると見込まれる。
大げさに言えば「保守」対「リベラル」と別の対立軸「既成」対「新興」が生まれて来そうな感じ。
平たく言えば、カップ麺に食べ飽きたから初メニューの広島風お好み焼きでもつまみ食いしようか、という構図である。
ジャーナリスト歳川 隆雄
国際政治経済情報誌「インサイドライン」編集長。1947年、東京生まれ。上智大学英文科中退。「Japan Watchers(ニューヨーク)発行の「The Oriental Economist Report」の東京支局長も兼務。著書には、『外務省の権力構造』(講談社)、『日本の危機管理』(共同通信社)、『宗男の言い分』(飛鳥新社)など多数。
引用元: ・【ジャーナリスト・歳川 隆雄】NHK選挙班が4日に行った票読み会議 「小池氏258万票、石丸氏158万票、 蓮舫氏114万万票」
れいわの三倍もいるわけねえわ
前から思うけど統計取ってもし外れたら責任取るくらいしろよな
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