自民・公明の支持を受けたが、政治とカネの問題で揺れる国政の影響を受けることを嫌った小池氏。党派色を薄めるステルス戦略を貫き、最後まで両党の国会議員が応援に入る姿はなかった。
徐々に活動量を増やしたのも特徴だ。選挙戦前半の平日は公務を優先し、街頭活動は週末のみ。最終週に入りペースを上げ、連日、公務終了後の夕方に街頭演説を行った。陣営幹部は「徐々に露出を増やし投票日に向けて盛り上げる。戦略としては定石」と話す。
無所属新人で前参院議員の蓮舫氏(56)は6日、JR国分寺駅前から、自由が丘、新宿と徐々に都心に近づき街頭演説。「古い政治を終わらせる。国政での行政改革の経験をみなさんのために使っていきたい」と声を張り上げた。
蓮舫氏は、小池氏と対照的に党派色を鮮明に打ち出し、支援を受ける立憲民主・共産・社民の国会議員らが連日、応援に入った。演説では、自民批判を真っ先に行うこともしばしば。その上で、自公の支援を受ける小池氏にも矛先を向けた。
一方、序盤と終盤を比べると、演説の内容に変化があった部分もある。「小池都政をリセット」と強い言葉を選んで名乗りを上げた蓮舫氏だったが、「良い部分は継続する」などと徐々に方向修正をしながら、有権者の反応を探った。
無所属新人で前広島県安芸高田市長の石丸伸二氏(41)は、若さを生かし、多い時で1日約10カ所の街頭活動を行った。最終日の6日も、渋谷や新宿など都心各地に登場し、「ここから日本の新たな政治が始まる」と訴え、東京駅近くでマイクを置いた。
市長時代、インターネットを駆使して話題を集めた石丸氏。今回の選挙戦も街頭での活動をネットでも拡散する戦略で、首都での知名度アップを狙った。
無所属新人の元航空幕僚長、田母神俊雄氏(75)は「伝統保守」を掲げて、選挙戦を進めた。6日は上野や銀座などで街頭活動を行い、「都民税減税を行う」などと訴えた。複数の芸能人が連日応援に駆け付けた田母神氏。〝夜の街〟で働く女性との対談やラッパーとの共演など、多様な側面を見せて浸透を図った。
産経新聞 2024/7/6 19:58
https://www.sankei.com/article/20240706-QTSAERFRF5NNBC4SIFTMMZMKEM/
引用元: ・東京都知事選最終日 ステルス貫いた小池氏、党派色出す蓮舫氏 最後まで戦略さまざま [蚤の市★]
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