中国企業が続々出店、本当の意味で“ガチ中華”の街と化す原宿
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■日本進出する中国チェーンが狙う顧客は「日本人ではない」賢い理由
一方、原宿に出店をしたドリンクチェーン「MIXUE」(ミーシュエ)の戦略は違っている。中国では「蜜雪氷城」として3万3000店舗を超える巨大チェーンに成長している企業だ。
その人気の秘密は安さ。レモネードは4元(約88円)、ソフトクリームは3元(約66円)という安さで、学生を中心に大きな人気を獲得している。安くても、レモネードは専用農場で生産したレモンを使うなど品質も高く、MIXUEの店舗ができると、近所のコンビニのペット飲料の売上が如実に下がるとも言われている。
しかし、MIXUEにも弱点がある。それは極限の薄利ビジネスであるため、大都市への出店が難しいことだ。家賃が高いために利益が出なくなってしまうのだ。
そこで、国内市場が飽和をした2022年から海外展開を始め、アジアを中心に2023年末ですでに4000店舗を展開している。
ここでターゲットにしているのは、中国人の海外旅行者だ。海外に遊びに行く中国人は大都市住人が中心になる。しかし、店舗展開が手薄な大都市住人は、MIXUEの名前は知っていても、飲んだことがない人が多い。そこで、海外店舗で飲んでもらい、中国国内での存在感を高め、同時にその様子を見た現地国の人を取り込んでいこうという戦略だ。
そのため、海外店舗は、旅行客が行きそうな繁華街やショッピングモールを中心に展開をしている。空港でも、到着をした中国人にクーポンやビラを配るプロモーションを行っている。日本の場合は、MIXUEの顧客になりそうな若者が行きそうな観光地として原宿が選ばれた。
■SHEINなど「EC強者」たちが日本に店舗を出す“本当の理由”
一方、同じく原宿に出店している「POP MART」(ポップマート)、「SHEIN」(シーイン)、「ANKER」(アンカー)の3社は、より大きな戦略を描いている。
POP MARTは、Mollyシリーズなどのフィギュアを製造販売している企業。箱を開けるまでどのフィギュアが出てくるかわからないブラインドボックスが人気となり一気に成長した。
SHEINは、中国で製造したファストファッションを、中国以外の国で越境EC販売する企業。その価格は、米国の大学生のアルバイト時給2時間分を目標に設定され、安さから世界各国で既存のファストファッションブランドを抜く売上を上げている。
ANKERはモバイルバッテリーで注目された企業で、電子機器や家電などで品質と安さを両立している企業だ。
この3社は、原宿が日本の街ではなく、すでにアジア圏のポップカルチャーの中心地になっていることに注目をしている。
日本は、アジア圏の中ではインバウンド旅行客の多い国であり、若い世代にとって、原宿は必須の観光スポットになっている。そこに出店することで、ブランドを知ってもらうことが狙いだ。
この3社は、ECでの販売にも強いため、母国に帰ってからでもECで買ってもらえることが期待できる。そのため、3社の店舗は販売よりもショールーム機能を重視している。SHEINの店舗などは、販売は行ってなく、見るだけの完全ショールームになっている。
■インバウンド回復つかめない中国、だからこその日本進出
2023年6月に原宿に旗艦店を出店した、ギターの有名ブランド「フェンダー」の「FENDER FLAGSHIP TOKYO」も、狙いは日本旗艦店ではなく、アジア旗艦店なのかもしれない。
原宿は、裏通りに一歩入ると、ファッション小売の迷宮のような街でありながら、表参道側に歩いていくと、ハイブランドのブティックが並ぶ高級感のある街並みになる。世界を見ても、他にはあまりない特徴のある街になっている。
そこに店舗を置き、ブランドを知ってもらい、本国に帰ってからECで買ってもらい、需要が強ければ店舗を出店していく、ということを海外企業は始めている。
以下全文はソース先で
7/4(木) 6:10 ビジネス+IT
https://news.yahoo.co.jp/articles/bd8a20743fe9540c759e4e0fca038d5644bf08fa
引用元: ・いま原宿が「“リアル”ガチ中華」の街と化しているワケ…中国企業の賢い日本進出戦略 [7/6] [ばーど★]
普通「行っておらず」だろう
記者のレベルが分かる
今でも使えるらしい
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