大谷選手を起用した狙いや反響について、同社の大門一将氏(マーケティング統括部 ブランド戦略部 部長)に話を聞いた。
大谷選手がディップのブランドアンバサダーに就任したという発表があったのは2023年12月15日だ。
大門氏によると、起用したのは同社の企業理念「私たちdipは夢とアイデアと情熱で社会を改善する存在となる」と大きな関係があるという。
dipの社名の由来は「dream」「idea」「passion」の頭文字からきている。
大谷選手の場合、世界一のプロ野球選手になるという大きな夢、「二刀流」という誰もが驚くアイデア、世界中の人々を熱くしている情熱を体現している。
同社のブランドアンバサダーに就任後、大谷選手はテレビCMや交通広告、ディップの冨田英揮社長と対談するYouTube動画などに出演している。
実際、大谷選手が出演した広告にはどの程度の効果があったのだろうか。
企業CMの放映を開始したのは2023年12月31日だが、同社はその前後で企業認知度を比較している。
CM放映前(2023年9月8~11日)におけるディップの企業認知度は64%だったが、放映後(2024年1月18~22日)は74%となった。
ディップの運営するアルバイト・パート求人情報サイト「バイトル」の訪問数は23%増、応募数も17%増という結果に。
総合求人情報サイト「はたらこねっと」も同様に訪問数が15%増、応募数が10%増となった(企業CM放映前の期間は2023年11月28日~12月11日、放映開始後は2024年1月9~22日。1日当たりの平均値を比較)。
2024年4月に発表した同社の決算説明資料には「YouTube 大谷選手CM 1000万回再生」「YouTube対談VTR 400万回再生」「取り上げられたTV番組数 約60件」「Web記事 約700」といった数字が並ぶ。ディップは、決算発表時点での大谷選手の広告換算額は16.5億円と算出している。
これらの結果について大門氏は「現時点で十分効果があった」と説明する。自社サービスを使うようなユーザーにリーチできているだけでなく、態度変容も起こしているという認識だ。
ディップがこれまでに手掛けてきた広告と比べ、消費者が明らかに違う反応をするシーンも見られたという。
同社は2024年1月16~31日、東京・渋谷のスクランブル交差点付近で、大谷選手が登場する大規模な広告を掲出した。
大門氏が反響を直接確かめるために現地に足を運んだところ、通りかかった人がスマートフォンで撮影をしたり、看板と一緒に“自撮り”したりする姿が見られた。
SNSでは、大谷選手が登場する広告をまとめた投稿も見られたという。時に嫌われ者として扱われる広告だが、大門氏は「大谷効果」の大きさを実感しているようだった。
https://www.baitoru.com/
https://www.hatarako.net/
【1コーナーで視聴率が3%上昇・一回5000万円の特番CM枠が一瞬で売れ切れる】テレビ局が逆らえない 「大谷経済圏」の「ヤバすぎる規模」
https://talk.jp/boards/newsplus/1719970361
引用元: ・【広告にこんな反響があるとは】大谷翔平選手を起用したらどうなった? 人材サービス大手「ディップ」が実感したこと・・・自社で運営する求人情報サイトの訪問数や応募数も大きく増加
コメント