引用元: ・史上初の“ゲーマー聖人”誕生─「神のインフルエンサー」と呼ばれたゲーム愛好家が聖人に認定へ [582792952]
CNNは7月2日、ゲーム愛好家で「神のインフルエンサー」の異名を持ち、2006年に白血病のため15歳で死去したカルロ・アクティスさんが、カトリック教会の聖人に列せられることが決まったと報じています。1991年生まれのアクティスさんは生前『Halo』や『スーパーマリオ』『ポケモン』といったゲームのファンとして知られると同時に、カトリック信仰の中で育ち、その奇跡の歴史をたどり記録するWebサイトを開設していたことから「神のインフルエンサー」と呼ばれ、若いカトリック教徒の間で人気の高い人物でした。
カトリック教会が公に認め聖人の列に加わえられる(列聖)ためには、長い時間をかけた厳密な調査が必要なため、過去の歴史を紐解くと聖人として認められるまでに数十年かかることは珍しくなく、また最低2つの「奇跡」を起こしたことが認められねばなりません。
アクティスさんが起こした2つの奇跡を認定
2020年10月、重度の先天性欠損症のために食事ができないブラジルの少年を、アクティスさんへの祈りで治癒したとされる最初の奇跡が認定され、聖人候補となる前段階の「列福」を教会が宣言。そして新たに2024年5月、自転車から落ちて頭部外傷を負ったコスタリカ出身の少女の母親がアクティスさんの墓に娘の回復を祈ると、傷が治ったとする2つ目の奇跡が認められ、アクティスさんは2025年には聖人とされる可能性が高いとのこと。
正式に宣言されれば初のミレニアル世代(1981~90年代半ば生まれ)にして“ゲーマー”聖人誕生となります。
宗教美術においてカトリックの聖人たちは多くの場合、篤い信仰心や殉教と結びつく「シンボル」を持ち、多くの場合シンボルと共に描かれます。例えば石打の刑に処せられた聖ステファノは頭部ににぎりこぶし大の石をくっつけた姿で、車輪に手足をくくりつける拷問にあった聖女カタリナの足元や背後には壊れた車輪がしばしば見られます。
2020年の列福式で見られるアクティスさんの肖像画は、現代の若者らしいかなりカジュアルな服装ですが、正式に聖アクティスとなったあかつきには史上初の“ゲーマー聖人”として、彼が8歳の時に買ってもらったというPlayStationをシンボルとして添えるのはどうでしょうか。
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