アン選手(23歳)は、東京オリンピックで団体、混成、個人で金メダルを獲得し、オリンピック史上初の三冠に輝いた
韓国アーチェリーのスター選手だ。韓国では「アン・サンフィーバー」が起きたが、
彼女のヘアスタイルがショートカットだったことをきっかけに「フェミニストに違いない」「金メダルを剥奪すべき」という
誹謗中傷を受けるなどの騒動に発展。日本を含めて世界的な話題になった。 発端はインスタグラムだった。男女混成で金メダルを獲得した後にアン選手のインスタグラムには激励や賞賛のメッセージが
殺到したが、その中に、「どうして髪の毛を(短く)切るのですか?」という書き込みがあった。
アン選手はこれに「ラクだからです」と返信。取り立ててなんということはないやりとりだが、これが始まりだった。
ー中略ー
・「結婚しない、化粧しない、太っている、下着をつけない女性は…」
当時、韓国紙の女性記者の1人は、炎上の背景をこう説明していた。
「結婚しない、化粧しない、太っている、下着をつけない(ノーブラ)というような女性は、韓国ではフェミニスト認定をされて
攻撃されることがあります。ショートカットを批判する人々の言い分は、女性らしくない、女性らしく見えない振る舞いをする
ということは男性を嫌悪しているに違いない、という論法なのです」
韓国のジェンダー対立は1990年代から激化の一途をたどっている。
韓国では今も男性に「兵役」が義務づけられているが、過去には公務員試験などにおいて男性が有利になる「軍服務加算点制」が
存在した。しかしそれが「女性や障害者の権利を侵害する」として違憲になり、90年代後半になくなった。
兵役だけが残ったことで男性の不満が高まり、女性バッシングに走る人も増えていった。
ー中略ー
・「ショートカットにして変ないいがかりをつけられるのがイヤ」
アン・サン選手ヘのSNSでの虐めから3年が経ち、最近はK-POPアイドルにもショートカットはちらほら登場している。
それでも韓国の女性で圧倒的に多いのはロングヘアで、メディアに登場するキャスターも胸元まで届くロングヘアが主流だ。
20代の女性に話を聞くと「長いほうがアレンジしやすくてラク」や「ショートカットが似合わないから」というコメントのほかに
「ショートカットにして変ないいがかりをつけられるのもイヤですから」という人もいた。
今年の5月には、入隊して間もない兵士が過酷な「軍紀訓練」(懲罰的意味合いの訓練)を受けて亡くなるという痛ましい事件が起きた。
その教官だった女性中隊長がショートカットだったことから、韓国では再びショートカットへの嫌悪感が再燃しつつある。
さて、東京オリンピックで3つの金メダルを取ったアン選手は、パリオリンピックへも期待を集めていたが、まさかの予選落ち。
髪型は現在もショートカットを貫いている。ちなみにパリ大会に出場する女子アーチェリーの代表選手の中にはショートカットはいない。
韓国はオリンピックのアーチェリー女子団体競技を9連覇している超強豪国で、「パリで目標とする5個の金メダルのうち、
アーチェリーにかける期待は大きい」と韓国のスポーツ紙記者は話す。そして、ため息交じりにこう続けた。
「というのも韓国は今大会はバレー、サッカー、バスケットボールなどのチーム競技が軒並み予選で敗退し、
出場するのは女子ハンドボールのみ。選手団は東京オリンピックでは354人だったのが、今回は140人あまりです。
これはモントリオールオリンピック(1976年)以来48年ぶりの最小規模で、アーチェリーにはなんとしても金メダルを取ってほしいです」
菅野 朋子
全文はソースから
文春オンライン 6/29(土) 11:02配信
https://news.yahoo.co.jp/articles/25ba738ce959599a2472f2c4cfd4fa7ee034e571
引用元: ・【ショートカットは絶対にフェミだ】 髪型で激しいバッシングを受けた韓国女子金メダリストのその後 [7/1] [仮面ウニダー★]
コメント