「研修医の誤診で高校生死亡」と報じるマスコミの罪…岩田健太郎「目の前の事実を正確につかむ思考法」
誤診が死亡の「原因」であるかのように報じるのは悪質
PRESIDENT Online
岩田 健太郎
神戸大学大学院医学研究科教授
目の前に起きていることを正しく把握するにはどうすればいいか。医師・岩田健太郎さんは「『結論、根拠、結論、根拠』の話し方を身につければ、自ずと事の本質をつかめるようになる」という――。
因果関係をほのめかす不適切な報道
SMA症候群(上腸間膜じょうちょうかんまく動脈症候群)をもつ男子高校生が昨年死亡していたことが「医療過誤」の問題として大きく報じられた。記者会見は、6月17日である。
得られた情報だけではまだ判然としない部分もあるが、当該医療機関の発表資料によると、入院後の脱水、せん妄などの治療の後、死亡が確認されたという。亡くなられた患者さんの御冥福をお祈りし、ご家族・関係者の皆様にはお悔やみ申し上げる。
※日本赤十字社愛知医療センター名古屋第二病院「過去公表事例」
奇っ怪なのは、報道である。
多くのメディアが本件を「研修医の誤診」で高校生が死亡したと報じた。しかし、救急外来受診の段階では患者の容態は安定しており、「誤診」が死亡をもたらしたとは考えにくい。それをあたかも「研修医が見逃したせいで死んだのだ」と言わんばかりの、因果関係をほのめかす報道は適切ではない。
誤診は望ましくはないが、誤診をしない医者は皆無だ。誤診は一定の頻度で起きる。超一流のバッターでも全打席でヒットが打てないのと同じで、これは厳然たるファクトである。特に、初対面の患者の容態を救急外来で正確に診断することは、ましてや稀な疾患であるSMA症候群であると言い当てるのは、ベテランの優秀な診療医でも困難であろう。
===== 後略 =====
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引用元: ・「研修医の誤診で高校生死亡」と報じるマスコミの罪…岩田健太郎「目の前の事実を正確につかむ思考法」 誤診が死亡の「原因」であるかのように報じるのは悪質
>>2
診断と報道の話であって、消化器疾患の話じゃないぞ
頭悪いんか?
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