ワクチンが開発され、世界中で10億人以上に接種されたことで、パンデミックはようやく収束に向かいました。
ところが、そういう話をXにポストすると、必ずといって「私はワクチンを打っていないけど一度もコロナにかかっていない」
「本当は新型コロナワクチンなんて不要だ、製薬会社の陰謀だ」というリプ(返信投稿)が山ほど届く。
でも、その人たちがワクチンを打たずに元気でいるのは、まわりの大半の人たちがワクチンを打ったことで感染拡大が食い止められ、ウイルスに曝露する確率が低くなったからでしょう。
大勢のワクチン接種という行動によって、感染拡大という悪いことを防いだ、その事実が反ワクの人たちには見えていないわけです。
もう少し世の中を俯瞰的に見て「もし世界の誰もワクチンを打たなかったらどうなっていたか」などと考えてみれば、ワクチンの有効性がわかるはずなのに、「“自分は”ワクチンを打たなくても大丈夫だった」という視野狭窄に陥っている。このように自分のことしか見えない、考えられない人は存外に多いという現実を、コロナ禍で改めて思い知りました。
ものの見方の射程を伸び縮みさせる重要性について述べてきましたが、視野が狭いものの見方をする危険性は、そのまま「だまされやすさ」にも通じていると言っていいでしょう。
人はいかにだまされるか。その事例が鋭い考察と共に紹介されている本書を読んでいると、そんな「カモにされやすい人」の類型が想起されます。
また、YouTubeを見て「9割の人が知らない世界の真実」といった、いわゆる陰謀論にハマる人も「カモにされやすい情報弱者」の類型に入るでしょう。
それこそ反ワク派の多くは、情弱であるがゆえにワクチン陰謀論にからめとられている、要はカモにされているわけです。
佐々木 俊尚(ささき・としなお) 作家・ジャーナリスト
1961年兵庫県生まれ。早稲田大学政治経済学部中退。毎日新聞記者、『月刊アスキー』編集部を経て、2003年よりフリージャーナリストとして活躍。ITから政治、経済、社会まで、幅広い分野で発言を続ける。
引用元: ・【元毎日新聞記者・佐々木俊尚】「反ワク派の多くは、情弱であるがゆえにワクチン陰謀論にからめとられている、要はカモにされている現代の弱者だ」
しぬん。
俺は一度も打たなかったけど
へんなよくわからん試験も飛ばしたもん身体に入れたくないし
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