『世界の殺人カップル』より #2鉄人ノンフィクション編集部 2024/06/18
罪のない人間7人を保険金目的で殺害……1984年に夕張市で起きた、前代未聞の凶悪犯罪「夕張保険金放火殺人事件」。死刑のたびに控訴した、首謀者カップルだったが、ある日突然それを取り下げる。2人が目論む「昭和天皇崩御による恩赦」とは……。新刊『世界の殺人カップル』(鉄人社)より一部抜粋してお届けする。(全2回の2回目/前編を読む)
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殺人カップルのその後
殺人、現住建造物等放火、詐欺の罪で起訴された安政と信子の裁判は1987年3月9日から札幌地裁で始まった。公判で検察側は作業員を飲酒させた後、就寝間もない時間を狙って共犯に放火させている点などから「明白な殺意があった」と主張。
対し、安政被告側は「火災保険金さえ手に入ればよかった」と6人全員について殺意を否認し、妻の信子被告も、飲酒すると泥酔することの多かった一人について「未必の故意」を認めただけで、共に「犠牲者が出ないように、と指示したのに共犯(I)が言ったとおりにやらなかった」と反論した。
判決公判で裁判長は、争点となっていた殺意について、両被告と実行行為者との間で「放火の結果、焼死者が出てもやむを得ないと認容していた」として、焼死した6人全員についての未必の殺意を認め、死刑を宣告する。
安政と信子はこれを不服として札幌高裁に即日控訴。その後、控訴審は4回開かれたが、夫婦は1988年10月に突如として控訴を取り下げる。これにより、夫婦ともに死刑が確定した。
2人が控訴を取り下げたのには明確な理由がある。当時、天皇陛下の危篤が続いており、陛下ご逝去にともなう恩赦の対象に死刑確定囚が含まれるという噂が流れていた。
https://bunshun.jp/articles/-/71375
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『世界の殺人カップル』より #1
https://bunshun.jp/articles/-/71374
引用元: ・【特集】「狙いは昭和天皇崩御による恩赦。しかし…」罪のない人間7人を殺害したヤクザ夫婦の大誤算《夕張保険金放火殺人事件》 『世界の殺人カップル』より #2
頭良すぎだわ
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