新型コロナウイルスワクチンの先駆けとなった同社は、3月に米国の乳牛が高病原性H5N1型鳥インフルエンザに感染しているのが発覚してから、株式時価総額が40%も膨らんだ。
さまざまな動物が感染する高病原性H5N1型鳥インフルエンザは、変異して人から人に広がる恐れがある。
そのようにして爆発的に感染が拡大してきたのがインフルエンザの歴史だ。2003年以降にH5N1型に感染していると診断された数百人のうち、約半数が死亡した。
しかし、軽症例が見逃されたり、ウイルスが変異したりすることもあるため、毒性が高いと決めつけることはできない。同様に、特定の株の感染力やその時期も予測不可能だ。
より確実なのは、モデルナのメッセンジャーRNA(mRNA)技術の価値だ。同社とドイツの同業ビオンテックは、従来の方法よりも迅速に効果的な新型コロナワクチンを開発した。
mRNAワクチンにはもうひとつ優位性があるかもしれない。従来のワクチンでは、受精卵で育てた不活化ウイルスを使用する。
米政府は数百万個の卵を確保するため、秘密裏に鶏を備蓄しているほどだ。ただ従来型ワクチンの問題として、鳥インフルエンザによって受精卵が死滅し、生産が妨げられる可能性がある。
ワクチンは社会に多大な価値をもたらすかもしれない。国際通貨基金(IMF)は22年、新型コロナによる経済的損害が12兆5000億ドルを超えると試算した。
より致死性の高い鳥インフルエンザが発生した場合、その被害額はさらに大きくなる可能性があるが、ワクチンによってそれを数兆ドル抑えられるかもしれない。
だからこそ、各国政府はワクチンを備蓄している。米国はオーストラリアのCSLから480万回接種分を購入することで合意した。
仮に米政府がモデルナから同様の量のワクチンを購入し、1回分100ドルを支払うとすれば5億ドルの収入となる。
パンデミックを起こす株とワクチンの相性が悪い可能性もあるため、各国政府は過剰な購入を控えるようにしている。
モデルナ以外の銘柄がパンデミックの可能性を織り込んでいないのは注目に値する。
ファイザーの評価額は3月以降ほとんど変わっていないし、新型コロナのパンデミック時に勝ち組となったエクササイズバイクのペロトン・インタラクティブや通信のズーム・ビデオ・コミュニケーションズなどの株価は下がっている。
モデルナは、パンデミックの可能性を告げる唯一の前兆だ。
(筆者は「Reuters Breakingviews」のコラムニストです。本コラムは筆者の個人的見解に基づいて書かれています)
【死亡率最大50%の伝染病がくる】米国疾病管理予防センター(CDC)前局長が警告 「鳥インフルエンザの大流行は時間の問題だ」
https://talk.jp/boards/newsplus/1718601422
【鳥インフルエンザでもmRNAワクチン接種か】 集団発生(パンデミック)に対して
https://talk.jp/boards/newsplus/1717407248
【米政府】 モデルナのmRNA鳥インフルエンザワクチン後期試験に資金提供で合意間近
https://talk.jp/boards/newsplus/1717052027
引用元: ・【ロイター】モデルナ株急上昇、鳥インフルエンザ感染拡大の前兆か
もー出るな
マッチポンプでぼろ儲け
どんびきだわ
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