https://gendai.media/articles/-/131987デパート屋上の“本格うどん”
「かるかや」が閉店する――。
まさか、そんなことがあり得るのか? そのニュースが飛び込んできた今年5月。6月30日にその歴史に幕を下ろすとは信じられないが、矢も盾もたまらず、気づけば池袋西武の屋上にいた。
「かるかやってなに?」という方には何のことか分からないだろう。
同店は、松重豊主演のドラマ版で人気を博した『孤独のグルメ』の原作漫画に登場したうどん店のモデルとされている。デパートの屋上で食べられるうどんとは思えないクオリティで、当時のB級グルメブーム、その後の讃岐うどんなどのご当地グルメブームの中でも都内の貴重な本格うどん店として根強い人気を保ってきた。
筆者がその存在を認識してから30年以上、ずっと屋上にあって当たり前だと思った風景が、突如目の前から消える……。そう考えると、その衝撃度も想像がつくはずだ。
かるかやは昭和43年(1968年)に、西武池袋本店で創業した。現在、9F屋上は「食と緑の空中庭園」と銘打ち、エスニック料理などの屋台が並び、夜はライトアップされ、夏にはビアガーデンも開催するオシャレな大人の空間となっている。
しかし、かつてはカラフルなパラソルが広がり、ヒーローショーも開催される昭和の屋上といった風情だった。かるかやは、どこか昔ながらの純和風な雰囲気を今も漂わせており、往時の屋上の記憶を留める希少な存在となっている。
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引用元: ・「西武池袋本店」ついにヨドバシカメラ出店の犠牲者が…「孤独のグルメ」聖地の閉店、ファンが語った哀しみと切なる願い [征夷大将軍★]
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