これまで500話以上の物語が放送されてきた中で、とりわけ人気なのがホラージャンルの作品だ。矢田亜希子さんが出演した2000年公開の『世にも奇妙な物語 映画の特別編』の「雪山」を筆頭に、同番組のホラーはトラウマものの怖さで反響を呼び、今なおファンの間で語り継がれている。今回は、数あるエピソードの中から番組初期の90年代に放送されたトラウマ回を振り返ってみよう。
まずは、20年以上たった今でも視聴者にトラウマを残している、1998年放送の「懲役30日」を振り返りたい。舞台は、死刑制度が無くなった近未来の日本だ。あるとき、三上博史さん演じる殺人犯が逮捕される。7人を殺したにも関わらず判決は懲役30日と軽く、男は意気揚々と身体検査と注射を受けて眠りにつき、翌日から刑務所生活が始まる。刑務所では拷問を受け、その拷問も炎天下の中鉄板の上に縛り付けられるという過酷を極めたものだった。さらに靴を脱がされ、焼けた肌に塩を塗られ、濡れた革ひもで首を締められたりもした。しかし男は、”懲役30日”を希望に耐え抜く。
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未知のウイルスによる恐怖を描いたのは、1991年放送の「急患」。ジャパニーズホラーの名匠・落合正幸監督による演出回であり、2004年の映画『感染』の元になった作品でもある。主人公は、近藤真彦さんが演じる医者の七沢治郎で、ある晩の宿直中に、見たことのない症状の急患が運びこまれるというもの。
七沢は、佐野史郎さん演じる森忠幸医師とともに未知の症例を調べるが、「緑の液体を流して死ぬ」「死んでいるのに笑いかけてくる」といった事例に恐怖を覚える。そして患者が消え、謎の感染が広まり、院内の看護師が次々と緑の液体を垂れ流して死に、ついには森も患者の幻覚を見ながら死んでしまった。このときの佐野さんの演技がとにかく怖い。
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1990年に放送された織田裕二さん主演の「ロッカー」も、後味が悪いトラウマエピソードだ。織田さんが演じるのは産業スパイの悟。あるとき悟は、新型バイオセンサーの設計図を盗もうと、とある研究所に潜入したところ段田安則さん演じる研究員・佐口邦夫ともみ合いになり、彼を殺してしまう。とっさに扉が開いていたロッカーに隠れた悟は、佐口の死体を見つけた警備員が警察を呼びに行った隙に逃げ出そうとするが、ロッカーが開かなくなってしまう。そしてすぐに警察が来て現場検証が始まる。
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1992年に放送された「見たら最期」は、オーソドックスなホラー作品。「見た者が死ぬ呪いの〇〇」というのは、ジャパニーズホラーファンにはたまらない設定だ。筧利夫さん演じるテレビ局のディレクター・杉山は、心霊番組の撮影で、「人に見せてはいけない」と言い伝えられる“泣き人形”の取材をする。撮影が終わり一同が映像を確認すると、女性の後ろにおかっぱの少女が映っていた。
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引用元: ・【ドラマ】織田裕二、三上博史の恐怖演技も…『世にも奇妙な物語』90年代の忘れられないトラウマ回 [muffin★]
電話ボックスとか棺桶とか
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