グリコもユニ・チャームも苦渋、トラブル相次ぐERP導入に潜む大きな理解不足
2024.06.13 日経コンピュータ
ERP(統合基幹業務システム)の導入に失敗した挙げ句、ビジネスが止まる――。
ERPにまつわるシステム障害が相次ぎ発生している。江崎グリコは独SAPのERP「S/4HANA」を使って構築した基幹系システムの障害で、プッチンプリンなどチルド品の出荷停止に追い込まれた。
ユニ・チャームもS/4HANAと物流システムの連係を巡る障害で、製品の出荷に遅延が生じた。
なぜERPの導入はうまくいかないのだろうか。イチからシステムを構築するわけではなく、形のあるパッケージソフトを導入するにもかかわらず、だ。
https://xtech.nikkei.com/atcl/nxt/column/18/00138/061001541/
引用元: ・グリコのユニチャーム。基幹システムのリプレースに失敗した、日本人ならではの理由。 [896590257]
江崎グリコは2024年4月3日に実施した基幹系システムの切り替えでトラブルが発生し、「プッチンプリン」をはじめとする同社製品と、同社が物流・販売を請け負っていた他社チルド食品の出荷ができなくなった。
SAPや米Oracleなど大企業向けのERPパッケージを中心に、導入に失敗することは今に始まった話ではない。日経コンピュータのコラム「動かないコンピュータ」では2000年代前半から繰り返し、ERP導入の失敗事例を取り上げてきた。中には訴訟に至った事例もある。
筆者自身、これまでERP導入の失敗事例を取材する機会が複数回あった。ERP導入を巡った裁判の記録を閲覧したこともある。様々な取材を通じて思い至ったのは、関係者による「ERPに対する誤解」が導入失敗の最大の原因ではないかということだ。以下では大企業・中堅企業向けを前提に、ERP導入失敗の原因を考えてみた。
ERP導入を巡る最大の誤解は、「パッケージソフトの合わない部分は、アドオン(追加開発)ソフトを開発し、自社の業務に合わせればいい」という考えを多くの人が持っている点だ。
ERPは経営の最適化を目的としたソフトウエアである。極端な話、現場の生産性が多少落ちたとしてもERPの持つ標準的な業務プロセスに合わせることで、企業固有の無駄な業務を削減し、経営判断に役立つデータを集めようというのがERPの基本的な思想だ。
そもそもエンドユーザーの業務を効率化するためのソフトウエアではないのだ。そのため、「合わない部分」は発生しない。「合わせる」のが当たり前だからだ。「ERPを導入した結果、実際にERPにデータを入力する経理担当者の業務負担が増した」と言って、導入を推進しているIT部門と現場部門がもめるケースはよくあるが、ERPの持つ業務プロセスや業務処理方法に合わせるのだから、負担が増すこともあるだろう。
そのため「合わない部分はソフトウエアを修整して合わせる」というのは本末転倒だ。世界中の企業の標準的な業務プロセスを提供しているERPパッケージの目的を損ねてしまう。
無理やり自社の業務に合わせるために、アドオンソフトやカスタマイズをした結果、ERPが標準で持つ業務プロセスやデータと整合性が採れなくなり、稼働後にシステム障害が発生する。
今からERPの導入を検討しようとしている企業の場合、「ERPの業務プロセスが合わない部分は、アドオンソフトの開発で乗り切りましょう」と提案してくるITベンダーがあったら要注意だ。そのベンダーはERPを理解していないので、依頼するのをやめたほうがいいかもしれない。
もし自社の業務プロセスにERPがどうしても合わないと評価するのであれば、そのERPを利用しないのが得策だ。
そもそもシステム交換なんかエラー出る前提なんだから旧システムに戻して新システムの修正をするだろ。
何で以前のシステム全部上書きしちゃうの?
日本のIT技術が南米以下というのは国すらも認めているのに
IT赤字とか言ってる場合か
日本海海戦を戦った戦艦三笠だってイギリス製だ
しかも経費削減になり仕事が減ると
結果はトラブル続出でサービス残業増えて疲れるだけ
コメント