クマ緊急対策に５９８０万円…秋田県の補正予算案、猟銃の購入費補助を２倍に拡充

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クマ緊急対策に５９８０万円…秋田県の補正予算案、猟銃の購入費補助を２倍に拡充

【読売新聞】　秋田県は５日、相次ぐクマ被害への緊急対策費用５９８０万円を盛り込んだ、総額３４億５１２７万円の今年度一般会計補正予算案を発表した。１２日に開会予定の県議会に提出する。 狩猟者の確保に向けて猟銃の購入費の補助上限を現行の

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狩猟者の確保に向けて猟銃の購入費の補助上限を現行の約２倍に拡充し、散弾銃で１０万円、ライフル銃で１５万円とする。佐竹知事は県政協議会で、「銃はほとんどが輸入品で、円安の関係で高くなっている。一般的なもので３０万円程度、ちょっと高級だと５０万円。猟友会から強い要望があった」と述べた。

昨年度にクマによる人身被害があったエリアを中心に緩衝帯の整備や放置果樹の伐採を行う事業や、新聞やテレビによる注意喚起の費用も計上した。

クマ関連以外では、秋田の新たなイメージを県内外に発信するため、秋田の都市機能や最先端産業をテーマとした動画の制作事業に１１９２万円を充てた。急増するＳＮＳ型投資詐欺やロマンス詐欺を防止するためのウェブ広告などの広報事業に２５０万円を計上した。

（続く）

秋田東署によると、午前７時４０分頃、同市御所野地蔵田で、４０歳代女性が市道を横切るクマ（体長約５０センチ）を目撃した。これを受けて、北東約６００メートルの市立御所野小は集団下校を行い、下校時には児童を迎えに来る保護者らの姿も見られた。佐藤健一教頭（５５）は「クマが出ないのが一番だが、出た時のための心づもりをしておかなくてはいけない」と話していた。

午前８時４０分頃には、同市桜台でも市道を横切るクマ（体長約１メートル）が目撃され、近くの市立桜小では屋外での授業や放課後のクラブ活動を中止し、児童を集団下校させた。

クマの目撃を受け、保護者らと下校する児童（５日、秋田市御所野元町で）

（終わり）