後の鳥インフルエンザのパンデミックに備えて、よりスピーディにワクチン製造できる別の方法も考える必要がある。
米国では現在、9つの州で複数の牛、数百万羽の鶏、そして先週時点で2人目となる酪農家が鳥インフルエンザに感染している。
ウイルスが人間への感染力を持つために必要な突然変異をした兆候はないが、新たなパンデミックの可能性が懸念されており、保健当局は警戒を強めている。5月23日に当局は、予防措置としてH5N1型鳥インフルエンザ・ワクチン480万回分を用意する作業を進めていると発表した。
良い知らせは、私たちは鳥インフルエンザの集団発生に対して、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の時よりも、はるかに備えができているということだ。
私たちがインフルエンザに関して持つ知識は、新型コロナウイルス(SARS-CoV2)に関するものよりもはるかに多い。そして、国にはすでに数十万回分もの鳥インフルエンザワクチンが備蓄されている。
悪い知らせは、米国民全員が1人当たり2回のワクチン接種をするには、6億回分以上が必要になるということだ。
そして、通常のインフルエンザ・ワクチン製造プロセスには数カ月を要し、また、大量の鶏卵に依存する形にもなっている。そう、鶏の卵だ。鶏は鳥類の中でも鳥インフルエンザに感染しやすい。
インフルエンザのmRNAワクチンはまだ承認されていないが、ファイザー、モデルナ(Moderna)、サノフィ(Sanofi)、グラ・スミスクライン(GSK)など多くの企業が熱心にこれに取り組んでいる。
「新型コロナワクチンと、新型コロナのために作られたインフラにより、私たちはすでにmRNAワクチンの生産を非常に迅速に増強できる能力を手に入れています」とヘンズリー教授は語る。
フィナンシャル・タイムズは5月30日に、まもなく米国政府がモデルナと契約を締結し、同社が開発中の鳥インフルエンザ・ワクチンの大規模臨床試験に資金提供すると報じた。
卵を使わないワクチンは卵をベースにしたワクチンより効果が高いかもしれないという兆候がある。 1月に発表された米国疾病予防管理センター(CDC)の研究結果によれば、ルースバックスやフルブロックを接種した人は、卵をベースにしたインフルエンザ・ワクチンを接種した人よりも強力な抗体反応を示したという。
ヘンズリー教授らは鳥インフルエンザ向けのmRNAワクチンを開発している。
これまでのところ、動物でしかテストをしていないが、接種の効果はよく現れていると同教授は主張している。
「私たちが動物でした前臨床試験のすべてにおいて、これらのワクチンが従来のインフルエンザ・ワクチンに比べてはるかに強力な抗体反応を引き起こすことが示されました」。
いつパンデミックが発生してインフルエンザ・ワクチンが必要になるかは誰にも予測できない。鳥インフルエンザが今パンデミックになっていないからといって、今後も起こらないというわけではない。
「畜牛の飼育環境が懸念事項となっています」とヘンズリー教授は語る。人間はコンスタントに牛と触れ合っていると同教授は説明する。
これまでのところ人間への感染例は数例しかないが、「牛との接触から一気に感染が広がる恐れがあります」と言う。そのような火種は素早く消し去らなければならない。
以前の記事では、鳥インフルエンザが人間への感染力を持つために必要なことについて本誌のジェシカ・ヘンゼロー記者が説明した。
そして今年の4月に鳥インフルエンザ感染が牛に広がり始めた後、私は人々と動物を守るための戦略を検討した最新情報を投稿した。
mRNAワクチンが大きな発明であることは改めて言う必要はないだろう。2021年にMITテクノロジーレビューは、mRNAワクチンをその年のブレークスルー・テクノロジー10の1つとして大きく取り上げた。
本誌のアントニオ・レガラード編集者はmRNAワクチンが持つ、医療を変えてしまうほどの非常に大きな可能性を追究した。
【致死率52%】鳥インフルエンザのヒトへの感染「大きな懸念」 WHO、高い致死率に言及
https://talk.jp/boards/newsplus/1713498955
引用元: ・【鳥インフルエンザでもmRNAワクチン接種か】集団発生(パンデミック)に対して
お前らドンドンうってデータ作成に貢献しろよな
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