GLOBE+5/31(金) 6:03配信
https://news.yahoo.co.jp/articles/26a511dc3578a86950716b002793b432ec85bb87
店員や従業員らが顧客から無理難題を言われたり、暴言を浴びせられたりするカスタマーハラスメント(カスハラ)が社会的な問題となり、国なども防止策の検討を始めた。ところで客の立場が強いことを表現するのに、しばしば使われてきたフレーズがある。「お客様は神様です」。戦後の昭和を代表する歌手、三波春夫さんの言葉だが、本来の意味からはかけ離れ、誤った解釈として広がっているという。いったいどういうことか。三波さんの長女、三波美夕紀さんに聞いた。(聞き手・関根和弘)
【画像】「お客様は神様です」と言った三波春夫さんと、それを広めたレツゴー三匹のスナップショット
三波春夫(みなみ・はるお)
1923年(大正12年)、新潟県長岡市(旧・三島郡越路町)生まれ。13歳のとき上京し、米屋や製麺工場などで住み込み奉公し、16歳で日本浪曲学校に入学。東京・六本木の寄席で、南篠文若の芸名で初舞台を踏む。20歳で陸軍に入り、満州で激戦を経験。終戦から4年間、現ロシアのハバロフスクやナホトカで抑留生活を送る。帰国後、浪曲家として舞台に復帰し、1957年(昭和32年)には三波春夫として、「チャンチキおけさ/船方さんよ」で歌謡界にデビュー。「東京五輪音頭」「世界の国からこんにちは」など、ヒット曲多数。2001年(平成13年)4月、死去。
三波美夕紀(みなみ・みゆき)
三波クリエイツ代表取締役
1958年(昭和33年)、三波春夫さんの長女として東京都に生まれる。6歳から日本舞踊を習い、19歳で俳優デビュー。その後も舞台やテレビで活躍後、31歳で三波春夫さんのマネージャーに転身。同社は三波春夫さんに関する業務全般を手がける。
――「お客様は神様です」は、客の立場の強さを表現する言葉として使われているのをよく耳にします。客が店などにクレームをつけるときの言い訳に使われた例もあるようです。ところが本来の意味は違うそうですね。
「お客様は神様です」というフレーズは昭和36年ごろ、三波(父)がある地方公演で口にした言葉が発端でした。
会場がお客さんの熱気に包まれる中、司会の方から「お客様をどう思いますか」と聞かれたとき、「お客様は神様だと思いますね」と答えたのです。客席が大いに盛り上がったことから、その後も各地のツアーの主催者から同じ発言を求められるようになったそうです。
やがてトリオ漫才のレツゴー三匹さんがそれをまねるようになって、世間ではやるようになったのですが、三波の真意とはかけ離れ、「お客様は神なんだから、何をされようが我慢してつくしなさい」というような間違った解釈で広まっていきました。
三波自身、生前にこの言葉の真意について説明していますが、これは自分の完璧な歌を、芸をお客様と視聴者にお届けしなければならないという心構えを表したものでした。
三波は自分の芸について求道者のように厳しい人でした。「歌う時に私はあたかも神前に立って祈る時のように雑念を払ってまっさらな心にならなければ完璧な芸はできないのです」という信条でした。お客様を神様とみて、神前で祈る時のような気持ちで歌を歌う、これが「お客様は神様です」の真意です。
皆さんも神社に初詣に行って、例えば「今年もよい年でありますように」とお祈りなさいますよね。雑念を払って。あるいは「お天道様が見ている」という言葉もありますね。それと同じく、三波も、いつも敬虔(けいけん)な気持ちで舞台に立っていました。
※以下略。続きはソースにてお読みください。
引用元: ・カスハラ問題で引用される「お客様は神様です」の誤解 三波春夫さんの真意は別次元 [モフモフちゃん★]
ヘイト買う
時代とともに変わるものだよ
給料は上げないからその分接客レベルを下げるんだよって
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