日本テレビの定例社長会見が27日、東京・汐留の同局で行われ、今年の「24時間テレビ」について8月31日~9月1日に放送すると発表した。ただ、メインパーソナリティーが誰になるかなど詳細は明かされず。取材によると、STARTO ENTERTAINMENT社(以下、スタート社)のタレントを使うということがようやく決まった段階だという。
「24時間テレビ」のメインパーソナリティーは、例年4月中旬ごろには発表される。今年は明らかに遅い。福田博之取締役専務執行役員によると、検討の立ち上がりが例年に比べて出遅れたこともあって、作業が追いついていないという。
長らく旧ジャニーズ事務所のタレントが「24時間テレビ」のメインパーソナリティーにキャスティングされてきたが、昨年3月に故ジャニー喜多川氏の一連の問題が明るみに出て以降、スポンサー企業やテレビ各局は新規起用に慎重姿勢を見せるようになった。新会社のスタート社に所属タレントが移行して本格稼働を始めたのは4月だ。
また「24時間テレビ」を巡っては、昨年11月に系列局の日本海テレビジョンの男性による寄付金約1118万円に及ぶ着服が判明するなど、ドタバタ続きだった。
同局では、メインパーソナリティーという呼び方をするかなど、白紙の状態から議論。詳細は明かされなかったものの、中心となる人物は内定しているという。
ある芸能プロ関係者の話。
「無理もないでしょう。メインパーソナリティーについては、日テレ内はもちろん、スタート社内でも『例年通りやっていいのか』と揉めていたぐらいですから」
同関係者によると、現段階で決まっているのは、スタート社のタレントを起用することのみ。ここまで来るまでもギリギリの調整だった。
「やはりスポンサーへの影響や世間からの批判を懸念して、営業や報道の部署はスタート社のタレント起用に反対していたようです。それでも最終的にはスタート社のタレントを使うということで話がまとまりました」(同)
ようやく一つの道筋は見えてきたが、問題はどのグループを起用するかいまだ決まっていないことだ。
「候補はいろいろ挙がってはいます。今夏に日テレ系で放送される『高校生クイズ』のパーソナリティーを務めるSixTONESや、名前を変えて新たな勝負に出るtimelesz(旧Sexy Zone)。はたまた2人体制で売り出していくKing&Princeあたりですね。もちろん、その他のグループも含めて最終的な話し合いが進んでいます」(同)
とはいえ、例年以上に進行が遅いのは確か。ある局内関係者がこう話す。
「いつもなら、5月下旬あたりにチャリティーランナーの話題や『24時間テレビ』内で放送されるドラマの内容などが告知されます。そうやって番組機運を高めていくものですが、それもできない。視聴率への影響など不安が残ります」
今年の「24時間テレビ」は、いったいどんな放送になるのだろうか。
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