共同2024/05/25 14:36
https://nordot.app/1166728128324665442 大阪大の澤芳樹特任教授らのチームが開発した人工多能性幹細胞(iPS細胞)から作った「心筋シート」について、澤氏が最高技術責任者を務めるベンチャー企業クオリプス(東京)が秋ごろをめどに、厚生労働省に製造販売承認を申請する方向で検討していることが24日、関係者への取材で分かった。iPS細胞由来の医療製品の承認申請は初めてとみられる。
チームは2020年1月、心筋シートを重症心不全患者の心臓に移植する治験を開始。昨年までに大阪大のほか、東京女子医大や九州大などで計8人に移植した。いずれも経過は良好で、この結果も踏まえて申請することを決めた。
これまでの治験は、血管が詰まって心臓の筋肉に血液が届きにくくなる虚血性心筋症の患者を対象に実施。他人のiPS細胞から作製した心筋細胞をシート状にし、心臓表面に貼り付けた。定着すれば新たな血管ができ、心機能回復が期待できるとされている。
心筋シートの材料となるiPS細胞は京大iPS細胞研究所が提供する。厚労省の推計によると、虚血性心筋症患者の国内患者数は約4千人。
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ヒトiPS細胞でサルの心機能回復 心筋梗塞の治療に道 信州大
渡辺諒2024/4/26 18:00
https://mainichi.jp/articles/20240426/k00/00m/040/052000c
抜粋
チームは、ヒトiPS細胞から作った心筋細胞約6000万個を、1000個ずつ球状にして、人為的に心筋梗塞を発症させたカニクイザル5匹の心臓にそれぞれ移植。生理食塩水だけを心臓に投与した5匹と比較した。拒絶反応を防ぐため、免疫抑制剤を使った。
過去の研究では、不整脈を発症することが課題だった。しかし今回は心室に特化した心筋細胞に分化させ、99%以上の純度にしたことなどから、不整脈はほとんど見られなかったという。
チームはバイオベンチャー「ハートシード」(東京)で、虚血性心筋症の患者にヒト由来のiPS細胞から作った心筋細胞を移植する臨床研究を2022年に始めている。24年には信州大でも始める予定だ。
引用元: ・【iPS細胞】「心筋シート」承認申請へ 心機能回復が期待 阪大開発、ベンチャー企業/「心筋球」で従来技術の不整脈を防ぐ サル段階 信州大
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