KP.2は、直近米国で急速に感染拡大している。米国疾病予防管理センター(CDC)のデータによれば、KP.2は現在、米国における新型コロナウイルス(COVID-19)感染者の25%近くを占めるという。
一方で、KP.2の変異型であるKP.1.1も症例数を増やしており、現在、米国内の新型コロナウイルス感染者の7.5%がこれに該当する。
では、FLiRTの変異型とは何なのか、そしてどの程度懸念すべきなのか? 感染症専門医が最新の新型コロナウイルス変異株を解説する。
話を聞いた専門家
トーマス・ルッソ医学博士(ニューヨーク州バッファロー大学教授兼感染症チーフ)
アメッシュ・A・アダルジャ医学博士(ジョンズ・ホプキンス健康安全保障センター上級研究員)
FLiRT変異株とは、KP.2とKP.1.1の総称。これらは、先日まで米国で最も多く見られた変異型、JN.1.11.1の子孫株である、とニューヨークのバッファロー大学教授兼感染症部長であるトーマス・ルッソ医学博士は説明する。
アメリカ感染症学会(IDSA)によれば、「FLiRT」という名前は、スパイクタンパク質における変異の位置から名付けられたもの。「これらはオミクロン株の下位変異株。兄弟のようなものです」。
これらの変異株についての詳細はまだわかっていないが、予備的研究によれば、KP.2はJN.1と比較して、スパイクタンパク質に3つの変化があるとルッソ氏は言う。
スパイクタンパク質とは、SARS-CoV-2が細胞に取り付いて感染させるためのタンパク質である。
KP.2による感染者が増加している一方で、他の亜種による感染者が減少していることは注目に値する。このことは、KP.2が他の変異株より有利な点があることを示唆している、とルッソ博士。
「KP.2はJN.1より感染力は弱いが、免疫回避力は強いようです。そのため流行が拡大していると考えられます」
今のところ、FLiRT変異株が他の最近の新型コロナウイルス(COVID-19)変異株よりも、多くの人にとって懸念すべきものであることを示唆するものはないとされる。しかし、感染症の専門家である、疾病管理予防センター(CDC)のウィリアム・シャフナー博士は、KP.2がこれまでのコロナワクチンに比べ、ワクチンによる防御を突破する可能性を示す、最新のデータがあることを指摘している(詳しくは後述する)。
「SARS-CoV2は常に新しい亜種を生み出しています」と、感染症の専門家であるジョンズ・ホプキンス健康安全保障センターの上級研究員、アメッシュ・A・アダルジャ医学博士は言う。
FLiRTを他の亜種と見分けることは難しい。他の新型コロナウイルス変異株と、FLiRT変異株を明確に区別するものは、自分自身や医師が気づくような範囲では何もない、とルッソ博士は言う。
異なる変異株と判断する唯一の方法は、ウイルスの遺伝子コードを調べることで判明するゲノム配列であり、これは家庭でできる検査や、医師が診察室で行う迅速検査では得られないとのこと。
今のところまだはっきりとわかっていないが、シャフナー氏は、これまでの変異株の症状とそれほど違いはないと言う。
「味覚や嗅覚の喪失は、現在ではあまり見られないようです」とシャフナー氏。これは、ウイルス自体の変化か、もしくは予防接種や感染によって免疫力が高まった可能性もあるとのこと。
新型コロナウイルス感染症ワクチンはFLiRT亜種に対して予防効果がある。ただし、これまでのほかの系統ほどの効果はない、というデータもある。
「ワクチンによる予防効果に関しては、少し限定的かもしれません」とシャフナー氏。「予防効果はゼロではありませんが、以前ほどではありません」。
もしあなたがハイリスクグループに属し、最新のワクチンを接種していないのであれば、夏の間の予防効果を高めるためにワクチンを接種するのがシャフナー氏の推奨。「秋に新しいワクチンが出たら、必ず接種しましょう」。
まとめ
FLiRT変異株は、SARS-CoV-2から出現した新しい変異株である。まだ研究の最中であるが、以前の変異株よりも感染力が強いと考えられる。
https://www.harpersbazaar.com/jp/beauty/health-food/a60758462/flirt-new-covid-variants-240517-lift3/
引用元: ・【この夏流行?】2024年は新型コロナの変異ウイルス 「FLiRT(フラート)」に注意
頭フラフラートとす?
「だからワクチンを接種しましょう」 ←うわああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!
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