【韓国】 高層階から物を投げ捨てる事件相次ぐ 食べ物、石、ペット…生後６カ月の赤ん坊まで 筆者も目撃、驚きの病癖

韓国には高層アパートが多い。同国マスコミの多くは「マンション」「タワマン」と表記している。
しかし、施工の実態を見れば、そのほとんどは日本ではめったやたらにお目にかかれないほどの安普請だ。その高層アパートから物を投げ捨てる事件が相次いでいる。小さな物でも、高層階から投げ捨て、人に当たれば死亡事故になる。
まして赤ん坊を投げ捨てたら…。

その昔、韓国マスコミの編集幹部に招かれ、高層アパートの一室で大いに飲んだ。
彼は焼き魚を、頭と骨だけを残して、きれいに食べた。と思うや、それを箸でつかんで、窓の外にポーイと投げ捨てた。

私の驚きの顔を見たのだろう、彼は弁解のように言った。

「置いておくと臭くなるし、猫が食べるだろうから」

「民度」という言葉を思い浮かべざるを得なかった。

ソウルの繁華街が「ゴミの山」であることは、日本でもかなり知られるようになった。が、「先進国だ」と自称する今日も、
窓から物を投げ捨てる病癖が続いていることは、あまり知られていないようだ。

小さな物でも高層階から投げ捨てれば、加速度がついて凶器になる。まして、動物や赤ん坊を投げ捨てれば確実に死亡する。

昨年１１月には、韓国東部・浦項（ポハン）市で、腹立ちまぎれに子犬を１０階ベランダから投げ捨てて殺した男が動物保護法違反で
懲役６カ月（執行猶予２年）となった（中央日報、２０２３年１１月１２日）。

同月には、ソウル市のマンション団地で、小学校低学年の児童が１０階以上の高層階から成人男性の握りこぶしサイズの石を投げ、
同じアパートに住む７０代男性が死亡する事件があった（朝鮮日報、２３年１１月１８日）。

同年１２月には、韓国南西部・光州（クァンジュ）市で、夫婦げんかで怒った母親が生後６カ月の娘を
マンション１５階から投げ落とした（同、１２月４日）。

同じ月には、小学生がチキンの唐揚げの骨を高層階から投げ捨てたところ、通行人に当たった。通行人は全治２週間のけがをした。
「親に内緒で食べたので、骨が残っていたら叱られると思い…」だそうだ。

今年に入ってからも、「９階から犬２匹を投げ捨てた犬の美容師」「２４階から、生後１１カ月の赤ん坊を投げ落とした伯母」
が逮捕された。
どちらも、心の病気と関係がある事例のようだが、窓から物を投げ捨てる長年の〝日常生活の伝統〟が背後にあるのではなかろうか。

韓国旅行に行ったなら…そうだ、「上を向いて歩こう」という歌があったね。　（ジャーナリスト　室谷克実）

2024.5/17 06:30
https://www.zakzak.co.jp/article/20240517-2A7EWWP4ZZPQ7IK4EN27OOWLTQ/