【韓国・大規模研究】新型コロナウイルス感染症のワクチン接種を受けた心不全患者は、ワクチン接種を受けていない患者に比べて長生きする可能性が８２％高い

キョン・ヒョン・チュン博士、韓国高陽市、国民健康保険公社一山病院の研究著者
心不全患者は健康を守るために、新型コロナウイルス感染症のワクチン接種を受ける必要があります。心不全患者を対象としたこの大規模研究では、新型コロナウイルス感染症（COVID-19）のワクチン接種は、ワクチン接種を受けなかった場合に比べて、感染症に罹患したり、心不全で入院したり、6カ月以内に何らかの原因で死亡したりする可能性が低いことが判明した。 」

これまでの研究では、心不全を含む心血管疾患患者における新型コロナウイルス感染症ワクチン接種の安全性と、心不全患者では心不全のない患者に比べて新型コロナウイルス感染症の転帰が悪化することが示されている。

しかし、ワクチンが特に心不全患者にどのように作用するかについての研究はほとんど行われていない。この全国的な後ろ向き研究では、新型コロナウイルス感染症ワクチン接種状況に応じて心不全患者の予後を調べた。

この研究では、韓国のほぼすべての居住者をカバーする韓国国民健康保険サービスのデータベースを使用して、ワクチン接種と臨床転帰に関する情報を入手しました。

新型コロナウイルス感染症ワクチンを2回以上接種した参加者は「ワクチン接種済み」と定義され、ワクチン接種を受けていないか、1回しか接種を受けていない参加者は「ワクチン接種を受けていない」と定義された。

この研究には、18歳以上の心不全患者651,127人が参加した。平均年齢は69.5歳で、50％が女性でした。

研究対象集団全体のうち、538,434人（83％）がワクチン接種済みと定義され、112,693人（17％）がワクチン接種を受けていないと定義された。

ワクチン接種の状況と転帰の関係に影響を与える可能性のある要因を制御するために、研究者らは、年齢、性別、その他の健康状態（高血圧、糖尿病、高コレステロールなど）に応じて、ワクチン接種済みの患者とワクチン接種を受けていない患者の1対1のマッチングを実施した。

この結果、ワクチン接種を受けた患者 73,559 名とワクチン接種を受けていない患者 73,559 名が比較分析対象となりました。

追跡期間の中央値は6か月でした。ワクチン接種は、ワクチン接種を受けなかった場合と比較して、全死因死亡のリスクが82％低下し、 心不全による入院のリスクが47％低下し、新型コロナウイルス感染症のリスクが13％低下したと関連している。

心血管合併症に関しては、ワクチン接種は、ワクチン接種を受けなかった場合と比べて、脳卒中、心臓発作、心筋炎/心膜炎、静脈血栓塞栓症のリスクが有意に低いと関連していた。

Chun博士は、「これは、大規模な心不全患者集団における新型コロナウイルス感染症ワクチンの有効性に関する初めての分析であり、ワクチン接種による明確な利点を初めて示したものである。

この研究は、心不全患者におけるワクチン接種を支持する強力な証拠を提供するものである」と述べた。

https://www.news-medical.net/news/20240513/Study-shows-clear-benefit-from-COVID-19-vaccination-for-heart-failure-patients.aspx

新型コロナウイルス感染症ワクチンは心不全患者の寿命を延ばす可能性がある
https://www.escardio.org/The-ESC/Press-Office/Press-releases/COVID-19-vaccine-can-help-people-with-heart-failure-live-longer