コロナ禍前の日常に戻ったが、今も感染後の後遺症に苦しんでいる人は多い。
後遺症は周囲からの理解が得られないケースが目立ち、専門家は支援の必要性を訴えている。
世界保健機関(WHO)は、後遺症について「感染から3か月時点で少なくとも2か月以上続き、別の病気では説明がつかない症状」と定義する。
発症のメカニズムや患者数など、わかっていないことが多く、確立した治療法もない。
厚生労働省の研究班が3自治体(札幌市、東京都品川区、大阪府八尾市)の住民を対象に、22年11月~23年3月に行った実態調査では、成人の感染者の1~2割が後遺症とみられる症状があると回答した。
せきや息苦しさなどの呼吸器症状のほか、疲労感・ 倦怠感、睡眠障害、集中力低下、味覚障害や嗅覚障害などの神経症状も多くみられた。
後遺症を訴える人のうち約1割が「生活に深刻な影響がある」と答えた。
下畑 享良 ・岐阜大教授(脳神経内科)は「ウイルスによる炎症が長引き、脳にダメージを与えることで、疲労や認知機能の低下などの神経症状が続くと考えられる。後遺症の深刻さを踏まえると、引き続きこまめな手洗いなど基本的な予防対策が重要だ」と話す。
患者の中には周囲の無理解に悩む人が少なくない。
福島県の30歳代の女性は感染後、息苦しさや倦怠感に苦しんだが、同僚から「誰でも後遺症は残る。みんな我慢して働いている」と言われた。そのうち、起き上がることができなくなり、会社を辞めた。
体調が回復して今年2月にパートの面接を受けた際には「後遺症なんてない」と発言され、再び体調が悪化した。女性は「周囲にわかってもらえないことが何よりつらい。後遺症のことを多くの人に知ってもらいたい」と訴える。
岡山大病院(岡山市)では21年2月に後遺症に特化した「コロナ・アフターケア外来」を開設し、約1000人を診察してきた。
同大の大塚文男教授(総合内科学)によると、患者の多くは周囲から症状を理解されないことで、精神的にもダメージを受けるという。
大塚教授は「職場や学校の配慮不足で、社会復帰が遅れることもある。
症状に合わせた柔軟な働き方を提案するなど、後遺症の人に寄り添った対応が必要だ」と話している。
引用元: ・【下畑 ・岐阜大教授】「ウイルスによる炎症が長引き、脳にダメージを与えることで、疲労や認知機能の低下などの神経症状が続くと考えられる」・・・今も新型コロナ感染後の後遺症に苦しんでいる人は多い
その事実も公表しようや。
まあ
終わったっていうか、普通の風邪の一種にしか過ぎないからね。
風邪は永遠に終わらない。
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