きっかけとなったのは、去年の祭りでの出来事。1頭の馬が坂の途中で転倒し、その後、殺処分になったのです。さらに馬をロープやはっぴでたたく行為が確認され、動物虐待との批判が相次いで寄せられました。
これを受けて、専門家は祭り存続のために大きな決断を促しました。坂の頂点にそびえ立っていた、祭りの象徴ともいえる約2メートルの土壁を撤去したのです。
例年以上に訓練を重ねて迎えた祭り当日。会場では警察や県の職員が、虐待がないか監視に当たっていました。三重県は去年の5倍、15人の職員を会場に派遣しました。
祭りのために集まるのが毎年の恒例行事だという家族や、「決して命を粗末にはしていない。うわべだけを見てそんなこと言わずに、日本の伝統は守って欲しい」と話す人など、毎年、上げ馬神事を楽しみにしている人の姿も大勢見受けられました。
様々な意見が飛び交う中、いよいよ本番が始まりました。一番手の馬が無事に坂を駆け上がると、大きな歓声が上がります。
しかし、観客からは「醍醐味はなくなったね」「すごい感激したんだけど、本当は壁のあるのを上ってほしかった。神事なのに(壁の撤去は)なんかちょっと残念だな」という、様変わりした姿に物足りないという声も漏れました。
そんな中、坂のすぐそばでは動物愛護団体が抗議活動を展開。メンバーの一人は「地域の伝統が途絶えちゃうという問題もあるとは思うんですけど、お馬さんが声を上げられない気持ちの代弁をしています」とインタビューに答えました。ところが、このような抗議活動を見た観衆の一部が反発。「なんで力尾と戸津だけガタガタ言われなあかんのや!」と口論になる場面も。
いつもとは違う緊張感が漂ってはいたものの、6頭の馬は全てけがなく坂を駆け上がることに成功しました。指導役として祭りを見守った中村さんは、さらに安全な祭りになることを願っていました。(抜粋)
https://approach.yahoo.co.jp/r/QUyHCH?src=https://news.yahoo.co.jp/articles/268fedf46f62ff2c05e5830784b4751d8ca50e1d&preview=auto
引用元: ・【社会】「お馬さんがかわいそう!」 動物愛護団体と観客が口論も…伝統の上げ馬神事、批判受け祭りの象徴撤去
黙って見とけ
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