5/6(月) 11:32配信
今回騒動となった“産休クッキー”を製造・販売するのは、ITベンチャー「ドリームエクスチェンジ」が運営する、「スイーツ工房focetta(フォチェッタ)」。同社によると、2012年ごろに、オリジナルイラストやメッセージをプリントしたクッキーを商品化したという。
【中略】
中には、赤ちゃんのセリフとして、「みなさんの優しさに甘えているのはママじゃなくてボクだね」「ワタシが責任を持って職場復帰させるから」「何ヶ月か後の優しくなったママに期待しててね」などと書かれた、パンチの効いたデザインもある。
■「ハッピーな雰囲気を出さないで」
産休を控えた女性たちは、どのような心理から、“産休クッキー”を配っているのだろうか。同社代表取締役会長の瀧口信幸さんは、オーダー内容をふまえてこう推測する。
「かわいらしく親しみやすいデザインが人気なので、産休を取ることへの肩身の狭さや引け目というよりは、職場で自分が抜ける穴を埋めてもらうことへの感謝や気遣いとして、同僚や後輩に渡す人が多いのだと思います」
だが今回、その親しみやすいデザインが、かえって受け取る側の感情を逆なでするとして、SNSで炎上した。騒動を受け、同社には匿名2件、記名1件のクレームが届いた。3件とも、「子どもに恵まれなかった女性」からのものとみられ、「こんなデザインのクッキーをもらっても喜べない」という趣旨の訴えだったという。中には、「ハートマークが描かれているのが許せない。ハッピーな雰囲気を出さないでほしい」という内容もあった。
ほかにも、騒動の直前に“産休クッキー”を購入した人からは、「これを配ってよいものか」という相談メールが1件届いた。だが、SNS上の騒ぎの大きさに比べ、同社が受けたバッシングやダメージは限定的なもので、商品の売れ行きにも変化はなかった。
相談メールについても、送り主の女性に対して、「このクッキーは幸せアピールをするものではなく、仕事を引き継いでもらう方への感謝の気持ちを伝えるものです」と説明したところ、納得してもらえたという。
■トレンドワード「#子持ち様」
「SNSは少数派の意見が一気に拡散されて、多数派の意見のように見えることがあるし、“産休クッキー”への批判は、顧客層となる方々の声ではなかったのだろうと思います。世の中に蔓延(まんえん)している不満のはけ口として、うちのクッキーが使われたのかなと思います」
と、瀧口さん。「不満」とは、一体何を指すのか。
引用元: ・【子持ち様】「世間の不満のはけ口に使われた」 炎上した”産休クッキー”メーカー会長が嘆く日本社会の“生きづらさ” [おっさん友の会★]
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