https://artnewsjapan.com/article/2258
TEXT BY ARTNEWS JAPAN
ローマ教皇フランシスコが第60回ヴェネチア・ビエンナーレのバチカン館を視察した。129年の歴史の中で同芸術祭を訪れた教皇は、フランシスコが初めて。
4月28日、ヴェネチア・ビエンナーレの展示を見る教皇フランシスコ。Photo: Vatican Media via Vatican Pool/Getty Images
87歳となるローマ教皇フランシスコは4月28日、バチカン館があるジュデッカ島にヘリコプターで降り立った。そしてヴェネチア・ビエンナーレのピエトランジェロ・ブッタフオコ会長と、同ビエンナーレの総合ディレクター、アドリアーノ・ペドロサと面会し、バチカン館を訪れた。
バチカン館は、現役の女子刑務所を会場として使用している。キアラ・パリシとブルーノ・ラシーヌがキュレーションしたこのパビリオンのタイトルは「Con i miei occhi(イタリア語で「私の目で」という意味)」。マウリツィオ・カテランが壁一面に人間の足の裏を描いた入り口から中に入ると、館内には受刑者によるイタリア語の詩がペイントされた石板を並べたシモーネ・ファタルの作品や、刑務所内で撮影され受刑者が出演した、イタリア人監督マルコ・ペレーゴと彼の妻で映画『アバター』の主演俳優ゾーイ・サルダーニャによる短編映画のほか、受刑者の子ども時代や、彼女たちの愛する子どもたちの肖像を描いたクレール・タブーレの絵画などが展示されている。
教皇は刑務所の中庭に集まった約80人の受刑者一人ひとりに挨拶し、皆にこう伝えた。
「逆説的ですが、刑務所での生活は、あなた方が参加するバチカン館に象徴されるように、何か新しいことの始まりを意味します。私たちは皆、赦されるべき過ちと癒すべき傷を負っていることを忘れてはなりません」
その後、刑務所の礼拝堂で、教皇はビエンナーレとバチカン館に参加するアーティストたちに会い、彼らの作品が人種差別や外国人嫌悪、生態系の「不均衡」、貧困層への恐怖、不平等への取り組みに役立つことを伝え、「世界はアーティストを必要としている」と強調した。
(略)
バチカンは2013年にヴェネチア・ビエンナーレに初参加したが、刑務所を会場にしたのは今回が初めてだ。これは著名な詩人であるポルトガル教皇のジョゼ・トレンティーノ・デ・メンドンサ枢機卿が率いるバチカンの文化庁の依頼によるもので、枢機卿は、このパビリオンは訪問者を「現実に直接」巻き込む試みだと説明している。
※全文はソースで。
引用元: ・【イタリア】ローマ教皇がヴェネチア・ビエンナーレを初訪問。「世界はアーティストを必要としている」 [少考さん★]
ローマ教皇がヴェネチア・ビエンナーレを初訪問。「私は少年を夜のお供に必要としている」
もういいやこんなじじい
役立たずめ
コメント