2024年04月30日 昭和から平成、令和へと時代は変わっても“凶悪事件”が消えることはない。世の中を震撼させた犯人たちは、一体なぜ凶行に走ったのか――。その深い闇の一端を垣間見ることができるのは、彼らが法廷で発した肉声だ。
これまで数多くの刑事裁判を傍聴してきたノンフィクションライターの高橋ユキ氏に、とりわけ印象に残った“凶悪犯の言葉”を振り返ってもらう。今回、取り上げるのは「横浜・深谷連続殺人事件」の裁判である。(前後編のうち「前編」)
埼玉県深谷市の民家で64歳の男性が遺体で見つかったのは2009年8月のことだった。男性宅の洗濯物が干しっぱなしになっているのを不審に思った散歩仲間が通報。部屋に立ち入った警察官が、胸に包丁の刺さった状態で1階の居間に倒れていた男性・Aさんの遺体を発見する。
酒好きで、居間で飲んでそのまま寝ることもあったというAさん。遺体や現場に争った形跡はなく、県警は当初、自殺とみていたが、遺書がなかったため、他殺の可能性も視野に入れて捜査を進めた。
それから10ヵ月後、Aさん殺害容疑で二人の男が逮捕される。共にAさんの甥に当たる新井竜太(当時41)と、高橋隆宏(同37)だった。Aさんが酒好きで、酔って寝てしまうことを知っていた高橋が、家に上がり込み殺害を実行しており、新井とAさんとの間には金銭トラブルがあった。
高橋はAさんが亡くなったのちに「面倒なことを言うから叔父を刺し殺した。怖いものなんてないから、いつでも誰でも殺せる」と知人に語っていたという。
「いつでも誰でも殺せる」という高橋の言葉は嘘ではなかった。この二人はまもなく、別の殺人容疑で再逮捕されたのだ。
引用元: ・「俺たちはマジンガーZだ。俺が頭で、お前が体だ」 年上の“従兄弟”を盲信した男が手を染めた「横浜・深谷連続殺人事件」の暗すぎる闇
人に対して攻撃的な人間ってのは大抵自分が謝った行為をしてるとあまり思ってない
むしろ自分が正義の味方で悪い奴をやっつけてるぐらいの気分でいる
だから中々歯止めがかからないのだ。人間の心理の怖い所だなまあ、殺人まで行くケースはさすがに稀だろうがな
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