2024年4月24日 17:00
記者会見では恩藏部長が「現在の早大生の約4割が女子学生であり、体育各部に所属している部員2527名(2023年度)のうち34.7%が女子となっている」など、女子の活動が活発になっている状況を紹介。スタンフォード大学など海外の大学が女子ラグビーに取り組んだ歴史に触れながら「女子部を作ることによってラグビー蹴球部全体を活性化し、さらには日本のラグビー全体の活性化につなげたい」と女子部門設立へ向けて始動した意義を語りました。
ダイレクターの柳澤さんは2023年5月、今年度選手として入部した部員から直接相談されたことがきっかけとなって女子部門設立へ向けて動き始めたことを説明。ラグビー蹴球部を介して紹介された学生たちと会ったところ、「勉強もラグビーも両方頑張りたいが、その環境が早稲田にはない。文武両道を両立できる環境がほしい」という切実な要望を受けたそうです。柳澤さんはそれから国内の女子ラグビーの状況を調査し、「ラグビー界をリードしている早稲田が、こうした女子学生の声に応えて変化することは大事なのではないか。自分自身も行動を起こさなければいけないのではないか」と考え、同年8月からラグビー蹴球部と交渉し、2024年4月、選手としての女子部員受け入れが始まりました。
柳澤さんは「男子が大切にしてきた早稲田ラグビーのカルチャーを、女子も大切にしていく。お互いがリスペクトし合い『本当に良い方向に進んだ』と言えるようにしたいと思います。将来的には日本で女子がラグビーをプレーすることが当たり前となることを、早稲田が起点となって実現したい、という思いで取り組んでいきます」と意気込みました。
ヘッドコーチに就任したのは、7人制ラグビーの日本代表としてリオデジャネイロオリンピックにも出場経験がある横尾さんです。「私が高校生のときまでは、どうしても女子がラグビーをする環境がなくて、男子と一緒にやらざるを得ない環境にありました。今回、11名という人数が集まりました。女子部が自分たちでラグビーをする場所を切り開くというところでは、すごく心強いスタートになったと感じております」と語った横尾さん。「チームの目標とましては2つあります。一つが高いレベルでの文武両道の実現、もう一つが7人制ラグビーの太陽生命ウィメンズセブンズシリーズで総合優勝することです」と、向こう5年間の目標を掲げました。
男子と同じ赤黒のジャージを身にまとった初代主将・千北佳英さん(スポーツ科学部3年)は「赤黒のジャージは男子150人の部員のうち15名人しか着られないもので、そこには計り知れないドラマがあると思います。同じものを自分たちが着ることができることに感謝し、男子100年の歴史の重みをしっかりと考えながら、ラグビーに取り組んでいきたいと思います」と、決意を新たにしました。
※以下引用先で
引用元: ・【ラグビー】早大ラグビー蹴球部女子が始動 赤黒ジャージでお披露目 [征夷大将軍★]
コメント