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■制作は“スタジオジブリ若手制作集団”
映画には当時、研修生としてジブリに入社し、現在もトップアニメーターとして活躍するスタッフが多数参加。高橋は「当時は若いスタッフが高畑(勲)さん、宮崎(駿)さんを抜きにして作品を作る機会がなかなかなかった。そこで『海がきこえる』は“スタジオジブリ若手制作集団”と銘打ってほぼ全員のスタッフが若手になった。その若手たちが全力投球して作った」と振り返る。望月は「君の名は。」の安藤雅司、「ガンダム Gのレコンギスタ」の吉田健一といった名前を挙げ「非常に印象に残っていて、彼らがまだ20代半ばの頃。当時から驚くほどうまかった。おかげさまでアニメーションとして絵や動きがきれいな作品を作ることができた」と口にした。
■作画期間はたった半年
作画期間は当初3カ月になりそうだったところ、最終的には半年に落ち着いた。それでもおよそ70分の長編アニメーションとしては非常に短く、望月は「1日も無駄にできないスケジュール。じっくり時間をかけて考えることができない中で、近藤勝也さんの絵が本当によかった。大変だけど芝居は彼に全部任せて、僕はとにかく完成させる工夫をしていたと思います」と述懐。あまりの忙しさに、望月が十二指腸潰瘍で倒れたこともったそう。(※中略)
■吉祥寺駅を舞台に選んだ理由は
原作は高知の高校生時代を描く1部、東京での大学生活を描く2部の構成となっているが、アニメーションでは大学生活の詳しい描写はなく、大学生となった主人公が帰省する途中、中学や高校での出来事を回想する形式がとられている。このような形にした理由を、望月は「確か原作はアニメの企画に入ったと同時ぐらいに完結した。だから2部をやるのはタイミング的にも難しかった」と述べつつ、「長い原作の前半部分だけをアニメにするに当たって、中途半端に終わらせるのではなく、この作品ならではのラストは作りたかった。最初と最後の吉祥寺駅はアニメオリジナルのシーン。どちらもセリフすらないです。1つのまとまった話として拓と里伽子が再会するラストにしたわけだから、原作の大学生編につながっていくようにも見えるし、アニメとしても終わらせることができた」と、その狙いを語った。
「2人が期せずして再会する場所はなかなか決まらなくて」と、吉祥寺駅に決めるまで、空港のエスカレーターや渋谷のスクランブル交差点など候補は複数あったそう。当時のジブリは吉祥寺から東小金井にスタジオを移転したばかりの頃で、望月は「ラストの内容は決まってましたが、場所だけ決まってなかったんです。『駅はどうだろう』と思って吉祥寺も近いので1人で見に行きました。(JRのホームの)端っこにある狭い階段がいいと思って。あそこは人が少ないんですよ。そこで決めました」と打ち明ける。
■好き嫌いが分かれるヒロイン・里伽子
一方のヒロイン・里伽子について、望月は「人によっては好き嫌いが分かれる。彼女を理解できるか、できないか。僕は大好き。この映画を作っていて一番楽しかったのは、里伽子をどう動かすかでした」とコメント。里伽子と同じ名前を持つという20代東京在住の女性が、家庭の境遇も似ているものの「共感できる行動やセリフがなかった」と感想を伝える一幕も。「里伽子は1990年代当時の時代を反映した女性像なのか」といった質問が続き、望月は「時代背景の反映はないと思っています。昭和でも平成でも現在でも、ああいう女の子もいれば、もっと素直でかわいい子もいる。彼女をどう捉えるかも千差万別ですよね」と答える。高橋は「里伽子は実在感が強い。迫ってくるものがありますよね」と付け足し、望月は「そうですね。だから里伽子がいい悪い、理解できるできないといった感想が多くなる。それは作品として狙ったと言うか、うまくいったと思うところです」と話す。
里伽子の声優には職業声優ではなく、当時、舞台女優として活動していた坂本洋子がキャスティングされた。これは鈴木からの提案だったそうで、望月は「普通の声優ではない。ちょっと演技が違うと言うか、場違いな雰囲気があった。でも里伽子は高知の中ではエイリアン。その場違いな感じがいいと思いました」と振り返る。
(※以下略、全文は引用元サイトをご覧ください。)
引用元: ・【ジブリ】『海がきこえる』制作から31年越しの初ティーチイン 「制作は“スタジオジブリ若手集団”」「好き嫌いが分かれるヒロイン」 [湛然★]
これはもう金ローでやることはないのかな
「寝込むんか…」
「男の人はわからないでしょ。どーせ」
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