鼻水や鼻づまりがつらい花粉症の季節は「鼻うがい」でしのいでいる、という人は少なくないはず。しかし、この鼻うがいには感染症の危険性があり、水道水はもちろん無菌の水でも健康被害リスクがあるとして、専門家が特に鼻うがいを避けるべき人や、なるべく安全に鼻うがいをする方法を解説しました。
https://gigazine.net/news/20240420-nasal-rinsing-hayfever-fatal/◆無菌の水でもリスク
イギリス・ランカスター大学の教授兼臨床解剖学学習センター所長であるアダム・テイラー氏によると、どんな液体を使うのであれ、鼻うがいには感染症のリスクを高める危険性があるとのこと。鼻には多数の微生物が生息しており、表面を保護する働きをしているため、鼻うがいでこれらの善良な微生物が除去されたり死滅したりすると、病原体が体内に侵入しやすくなってしまうからです。
鼻うがいの健康被害として最もリスクが高いのは、液体に含まれる細菌です。薬局などで市販されている滅菌済みの鼻うがい用の薬剤はこのリスクとは無縁ですが、水道水は無菌ではありません。
アメリカ疾病予防管理センター(CDC)は、2024年4月に発表した記事で、「1994~2022年の間に10人が鼻うがいでアカントアメーバに感染した」と報告しました。10人のうち死者は3人でしたが、1956~2020年の症例報告を調べた別の研究では、感染者の82%が死亡したことが判明しています。
こうした点からテイラー氏は「もし鼻うがいが有効だと思われる場合は、必ず滅菌生理食塩水を使ってください。どうしても水道水でやる場合は、沸騰させてから冷ました水を使いましょう」と述べました。
引用元: ・「鼻うがい」はやめろ、最悪死ぬぞ [595582602]
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