アメリカ環境保護局は10日、発がん性などが指摘されている有機フッ素化合物「PFAS」のうち、特に毒性が高い「PFOS」と「PFOA」について、基準値を飲み水1リットルあたり4ナノグラムと定めました。
法的拘束力がある基準の規定は全米で初めてです。
アメリカメディアによりますと、国内の公共水道は3年以内に水質の監視体制を整備したうえ、PFASの数値を公表しなければなりません。
今回、規定されたアメリカの基準は2種の合計を1リットルあたり50ナノグラムとする日本の暫定目標値を大幅に下回る厳しいものとなっていて、今後、日本での議論にも影響を及ぼすものとみられます。
米政府がPFAS規制 飲料水、日本基準の1割未満に削減
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN10EIA0Q4A410C2000000/#:~:text=PFAS
【全米に広がるPFAS汚染】 米国の水道水の45%が化学物質PFAS(有機フッ素化合物)に汚染されていたことがわかった
https://talk.jp/boards/newsplus/1691370841
自然界で分解しにくく、環境や水、人体などに蓄積するため、「永遠の化学物質」と言われる。
人体への毒性も指摘されており、米環境保護庁によれば、PFASに曝露すると、がん、肥満、甲状腺疾患、高コレステロール、生殖能力の低下、肝臓障害、ホルモン抑制などの問題を引き起こすという。1940年代から使われていたが、その毒性が後になってからわかり、徐々に規制されてきた。
PFASがどの程度有害なのかは、現在研究が進められているが、それに起因すると思われる健康被害はすでに広い地域で見られる。
米紙「ワシントン・ポスト」によると、PFASを使用した数多くの製品を長年製造してきた米化学メーカー3Mが過去に廃棄物を投棄した地域では、がんリスクが高まっていることが判明している。
特に、同社の本社がある米ミネソタ州では、多くの被害が報告されている。カリフォルニア大学バークレー校教授で、製造物責任の専門家デビッド・スンディングによる2017年の研究によると、同社の工場がある同州ワシントン郡では、2003年から2015年の間に死亡した子供のがん罹患率は、周辺地域と比較して171%も高かった。
引用元: ・【飲み水に含まれるフッ素化合物 PFAS(ピーファス) アメリカが基準値を初規定】日本より大幅に厳しく、日本基準の1割未満に削減
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