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「プラチナ会員」のステータスは維持されるか?-プラチナ価格は金価格の約4割に転落
クレジットカードをはじめとする世の中の会員制サービスでは、長らく、国内外で「プラ
チナ会員」が「ゴールド会員」の上位に位置付けられてきた。かつてはプラチナの価格が
金の価格を上回り、「プラチナの方が金より高級」とのイメージが社会に根付いたことが
理由と考えられる。この社会的なステータスとしての序列は現在でも変わっていないが、
実際のプラチナ価格は過去9年にわたって金価格を下回り続けており、社会的なステータ
スとの間にネジレが生じている。
国際的指標であるNYプラチナ先物価格(中心限月・終値)の推移を振り返ると、2008年
には1トロイオンス2000ドルを突破し、NY金先物価格( 同)の2倍を超えていたものがそ
の後大きく下落した。2015年以降は1000ドル前後で一進一退となっており、直近3月8日
時点でも914.8ドルと低迷を脱していない。
一方、この間にNY金先物価格は大きく上昇したため、NYプラチナ先物は2015年年初以
降、継続的に金の価格を下回っている。さらにNYプラチナ先物の金先物に対する比率は
徐々に切り下がっており、直近3月8日時点では4割強(0.42倍)にまで落ち込んでいる。
【略】
プラチナにとっても、同じ貴金属である金の価格上昇は追い風となるが、プラチナ需要の
大半は工業用であるため、世界的な景気減速懸念が価格の重石となってきた。さらに、20
15年に大手自動車メーカーによる排ガス不正問題を発端として消費者によるディーゼル車
離れが起きたことで、プラチナの主力需要であったディーゼル車の排ガス触媒向けが減少
したことも価格の逆風となった。
このように、貴金属としてのプラチナ価格は既に金に遠く及ばない状況になっているわけ
だが、依然ゴールド会員よりも上位にあるプラチナ会員の社会的ステータスは今後も維持
されるのだろうか?【以下略】
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https://www.nli-research.co.jp/report/detail/id=78139
https://www.nli-research.co.jp/files/topics/78139_ext_15_0.jpg
引用元: ・プラチナ会員はゴールド会員より上? 金相場急騰の陰でプラチナの価値低迷 [725951203]
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