また、米比両軍が2023年に7年ぶりに再開した南中国海での合同パトロールへの自衛隊の参加について、「非常に近い将来」の実現に期待感を示した。月内にも詳細な計画がまとまるといい、オーストラリアなど他の同志国の参加も呼びかけていると説明した。フィリピンは南中国海で中国との領有権争いを続けており、日米などと連携して中国への抑止力を強化したい考えだ。
フィリピンでは22年に日米との連携を重視するマルコス政権が発足し、日本との安保協力も急速に進んでいる。23年には自衛隊とフィリピン軍の相互往来をスムーズにする「円滑化協定(RAA)」の交渉を開始。日本が「政府安全保障能力強化支援(OSA)」の一環として、沿岸監視レーダーをフィリピンに供与することでも合意した。ロムアルデス氏によると、RAAの交渉は年内にも妥結する見通しで、ローテーション展開に向けた法的基盤が整うことになる。
日本は「準同盟国」と位置づけるオーストラリアで、航空自衛隊が戦闘機部隊を入れ替えながら一定期間派遣するローテーション展開を行う方針を決めている。一方、フィリピンでは米軍が共同訓練に合わせてローテーション展開しており、自衛隊の派遣も米軍に準じた形になる可能性がある。バイデン米政権は中国に対抗するため、同盟国や友好国との連携網の構築を重視しており、日本、韓国、豪州、フィリピンなど米国の同盟国同士が協力を深めることを後押ししている。【ローリー(米南部ノースカロライナ州)秋山信一】
毎日新聞 2024/4/4 11:34(最終更新 4/4 11:35
https://mainichi.jp/articles/20240404/k00/00m/030/068000c
引用元: ・【日本政府】フィリピンへの自衛隊派遣を検討 安全保障協力「同盟国」並みに [4/5] [ばーど★]
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