自宅は築五十数年の木造2階建て。夫(84)との結婚を機に住み始め、3人の子どもを育てた。訪ねてくる友人や孫らに裏庭の家庭菜園の野菜を振る舞うひとときが何よりも幸せだった。
地震がそんな日常を奪った。家は激しい揺れに耐え、命を守ってくれた。しかし、屋根瓦は崩れ、床の所々に穴が開く。市の被害調査では「全壊」と認定された。
周囲の住宅も多くが全・半壊。3月28日、向かいの住民から「珠洲にはもう住めない」と告げられ、涙ながらに別れの言葉を交わした。ほかにも何人もの友人が去った。それでも、珠洲を離れるつもりはない。「私は残る。畑も、花も、海も大好き。小さな家をここに建てたい」
しかし、最初の一歩となる自宅解体の見通しが、まだ立っていない。
続きはこちら
https://www.yomiuri.co.jp/national/20240331-OYT1T50140/
引用元: ・【能登地震】潰れた家や地盤沈下で傾いた家の公費解体進まず…「珠洲にはもう住めない」と古里去る人々
万博優先
コメント