連邦統計局(FSO)の最新統計によると、スイスの給与の中央値は依然上がり続けている。しかし一部では、物価の上昇に賃金が追いついていない。
連邦統計局(FSO)が19日発表した統計外部リンクによると、2022年のスイスでの月間収入の中央値(フルタイム、税引前)は6788フランだった。
前回調査が行われた2020年と比べ月123フラン、10年前と比べ350フラン増加した。統計は2年ごとにとられている。
一方、高、中、低所得者間の格差は「比較的安定」したままで、2008年から2022年の間では全ての所得区分で名目賃金の増加が見られた。
6788フランは間違いなく大金だ。実際、スイスの給与は世界でトップクラスに分類される。たとえそれが最低賃金だったとしても、だ。
それでも、お金がなくなるのは早い。チューリヒとジュネーブは「最も物価の高い都市」ランキング上位の常連だ。
そしてスイスは英エコノミスト誌のビッグマック指数外部リンクでもトップだ。
税金や年金控除、平均家賃の高さ(2022年はアパート1軒月1412フラン)、公共交通機関の運賃、膨れ上がる健康保険料(月360フラン)などが加わると、目が飛び出るような高給もそれほど高くは感じられなくなる。
また、ここ数年、インフレがスイスを直撃した度合いは他国より低かったが、FSOが発表した給与の上昇分を帳消しにした。
連邦経済省経済管轄局(SECO)によると、2020年以降、実質賃金は全体で0.8%減少した。他の欧州諸国ほど顕著ではない外部リンクにしろ、人々は生活への影響を感じている。
先週の調査では、スイスの家庭の半数が、歯医者の治療費など急な出費をカバーするためのお金を毎月の貯蓄に回せていないことが明らかになった。
また、10世帯のうち4世帯が、今後子どもを望まない理由に経済状況を挙げている。
可処分所得が中央値の60%に満たない「貧困リスク」にある世帯は、2021年時点でスイス人口の14.5%を占める。EU平均は16.8%だ。
引用元: ・【スイスの平均月収 約120万円】安定も物価上昇に追い付かず
貧乏人が行ったら何も買えずに餓死するかもしれない
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