ギャンブル依存症問題を考える会代表の田中紀子氏(53)は、「父が会社の金を横領し、祖父が99歳で亡くなる2週間前までパチンコをやるような、ギャンブル依存症の一族の間に生まれ育った。30歳の時に出会った夫も競艇好き。懐かしいというかシンパシーを感じてしまい、2人で依存症になっていった」という。
当時の状況は、「ラスベガスへ挙式に行ったが、カジノに行き式をすっぽかした」ほど。それからも借金をしながらギャンブルを続け、その額は3000万円に。
さらに、子どもが生まれた後、夫に280万円の借金が発覚した。「そこでもうダメだと思った。ダブルワーク、トリプルワークでも追いつかない。力尽きて初めてクリニックに行くことができた」。
ギャンブル依存症だという自覚はあったのか。「当時は情報がなく、自分に問題があるとは全くわからなかった。ただ、夫のことは何かが変だと思い、“夫 借金 ギャンブル 競艇”などと検索して初めてわかった」と振り返った。
田中氏が回復できたのは、挙式をすっぽかしてから約10年後の44歳のこと。「まずは医療による認知行動療法。ギャンブルのメリット・デメリット、費やしている時間で何ができるかなどを考える。あとは自助グループでのグループ療法。依存症はなる前の生き方に問題があることが多く、その考え方や生き方を把握して見直していく」と説明。
一方で、周囲の対応としては「借金の肩代わりや尻拭いをすると、どんどん病気が進行してしまう。刑務所に何回入っても自覚がないという状態になる」とした。
田中氏によると、「ギャンブルと嘘はワンセット」。「ギャンブルをやるお金、時間を手に入れるためならどんな嘘でもつく。自分でやめないといけないとわかっていても、強迫観念からやめられない。それがあまりに苦しくて、死に至る人たちもたくさんいる」とし、嘘は病気によるものだという理解が必要との見方を示した。
今回の報道について、前明石市長の泉房穂氏は「水原氏に対する人格否定が多く見受けられた。ギャンブル依存症への理解がなく、排他的で、支援する環境がない」と意見を述べる。
一方、田中氏は「ショック」「裏切られた」などの街録に疑問を呈し、「他の精神疾患の方、例えばうつ病の方が番組を降板する時でも同じことを言うのか。ギャンブル依存症は精神疾患としてきちんと認知されていないと感じる」と警鐘を鳴らした。
引用元: ・【ギャンブル依存症問題を考える会代表】「ギャンブル依存症の一族の間に生まれ育った、30歳の時に出会った夫も競艇好き、2人で依存症になっていった」 「お金を手に入れるためならどんな嘘でもつく」
パチンコホールに抵抗なく入れるようになるし。
ギャンブルやらない家庭で育つと躊躇する。
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