【調査】進む少子化・セックスレスは女性のせいか…夫｢妻が嫌がる｣、妻｢めんどくさい｣

日本人夫婦のセックスレスに歯止めがかからないことが、日本家族計画協会による「第９回男女の生活と意識に関する調査」で分かった。セックスに対して積極的になれない理由について、夫側は「相手が応じてくれない」、妻側は「面倒くさい」とする回答の割合が最も多くなり、夫婦間の意識の差が浮き彫りとなった。調査は少子化の原因などを探る目的で、平成１４（２００２）年から２８（２０１６）年まで２年ごとに実施。今回は新型コロナウイルス禍を経て７年ぶりに再開された。

昨秋、郵送とインターネットを併用して行われ、全国の１６～４９歳の男女３０００人を抽出し、７９３人から有効回答を得た。

■夫婦の「レス」歯止めがかからず

婚姻関係にある回答者のうち、１カ月間にセックスをしなかったと答えた割合は４８・３％で、前回調査より１・１ポイント増加。

同様の調査を始めた２０年前の平成１６（２００４）年の３１・９％から右肩上がりの傾向が伺えた。

婚姻関係にある人がセックスに対して積極的になれない理由については、男性が前回までの調査項目にはなかった「相手が応じてくれない」が２４・３％で最多に。続いて「出産後何となく」が１４・７％を占めた。

前回３５・２％で１位だった「仕事で疲れている」は９・３％まで減少する一方、「面倒くさい」が前回の７・２％から１２％に増えた。

女性側の理由のトップは「面倒くさい」が２２・６％で前回同様トップに。続いて「仕事で疲れている」が２０・８％と前回より３・４ポイント増。「セックスより趣味等楽しい事がある」が７・５％で、前回より２・６ポイント増えた。

セックスレスの理由で「その他」を選んだ回答者の自由記載には「子育てなど非協力的で、気持ちがいかない」「よく怒られているせいか誘える勇気が出ない」という内容もあった。

調査を行った同協会会長で産婦人科医の北村邦夫氏は、女性が「仕事で疲れている」と回答する割合が増えたことに触れ「女性にいろんな意味でストレスが起きている可能性もありそうだ」と話した。
https://approach.yahoo.co.jp/r/QUyHCH?src=https://news.yahoo.co.jp/articles/43ce7594dce7be2fde2c21fe8667296b39339f20&preview=auto