【ドローン活用】空から届く高級フレンチのフルコース「山頂で食べる特別感」…盛り付け崩れず、ヒーター付きで温かいまま　北海道壮瞥町

　ドローンの多様な活用法（マルチユース）を検証する実証実験が７日、北海道壮瞥町の有珠山ロープウェイ山頂駅や展望台周辺で行われた。林業用ドローンがウェーターの役割を担い、できたての高級フレンチを空から届けた。　２０２２年の改正航空法施行で、ドローンを住宅地上空でも目視外で飛ばすことが可能になり、北海道は活発な利用を促そうと、マルチユースの実証実験に力を入れている。１機のドローンを多様な用途で使い、費用対効果を高める狙いだ。

この日の実験では、普段は植樹用の苗木を山に運搬するドローンが、フレンチのフルコースを届けた。メニューは前菜のシーフードマリネやメイン料理のカモ肉のコンフィなどで、山頂駅でシェフが調理。料理を入れた箱をドローンが約２５０メートル離れた展望台に繰り返し運び、スタッフがテーブルに提供した。

盛りつけは崩れることなく、箱はヒーター付きのため温かいまま。舌鼓を打った利用客役の男性（５０）は「山頂で食べる特別感もあり、とてもおいしい」と目を細めた。

道は今後も実証実験を行い、例えばスキー場で飲食物を提供する訪日客向けの観光事業など、

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